Q5:膜の透過性−−膜を通して物質を移動させる力

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| ●物質は拡散濾過浸透能動輸送により運ばれる.  |
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 体液を区分する隔壁を通って溶質分子および水を移動させる力には,拡散濾過浸透担体輸送がある.
 @拡散diffusion):物質粒子が熱運動によって広がってゆく現象.高濃度の領域から低濃度の領域に広がる.その程度は濃度勾配(濃度差,電気的勾配)による.イオンであれば電荷の影響を受ける.
 A濾過filtration):孔を持つ膜で区分された2つの液相間の静水力学的圧力の差により液体が移動する現象.その程度は圧勾配と膜の透過性,膜の面積によって決まる.
 B浸透osmosis):溶質を通さない膜を,溶媒分子(水)が溶質濃度の低いほうから高いほうへ移動する現象.
 C担体輸送:特定の物質と結合して膜を通過させる担体(carrier)によって運ばれる.エネルギーを必要とせずに濃度の高いほうから低いほうへ運ばれる場合は促進拡散facilitation diffusion)と呼ばれる.能動輸送active transport)とはエネルギーを消費して行われる輸送をいう.→ Q7
 Dエクソサイトーシスexocytosis):小胞の膜が細胞膜と融合し,融合部分に孔があき,小胞内容が外に放出される.エネルギーとCa2+が必要である.膜に障害は起こらない.
 Eエンドサイトーシスendocytosis):エクソサイトーシスの逆の働きである.特定の物質(インスリン神経成長因子,表皮生成因子など)は,細胞膜受容体に結合することにより取り込まれる(受容体介在性エンドサイトーシス→ Q192 ).
参考→ 溶液の濃度を表す単位
モルmol):物質の量を表し,グラム分子量の単位で記す.
  1mol=6×1023分子
モル濃度molGM):溶液1l中の溶質をモル数で表した濃度.
当量equivalentEq):イオンのモル数をイオンの原子価で割った値.電気的にみたモルに相当する量である.通常はmEqを用いる.
  Na+ 1Eq=23g/1=23g
  Ca2+ 1Eq=40g/2=20g
オスモルosmole):1モルの理想溶液と等しい浸透圧を示す濃度を1オスモルという.通常はm0smを用いる.血漿中の陽イオンと陰イオンの濃度の和から血漿浸透圧は300mOsm/lと算出されるが,実際の血漿浸透圧は290mOsm/lである.この差は,血漿が理想溶液ではなく,イオン相互干渉により自由に動ける粒子の数が減少することによる.
pH:−log[H+]

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