| 性差なし、中高年 |
| 持続的頭痛 |
| 軽度〜中等度・ 日常生活への影響は少ない |
| 頭部を圧迫されるような痛み |
| 肩、頚筋がこる |
| 目が疲れやすい |
| だるい |
| 何もしないのに疲れる 動くと調子が良くなる |
| フワフワしためまいがする |
緊張型頭痛は、原因となるストレスの種類によって、二つに大別されます。
不安やうつ状態などが長期間続くと、“精神的なストレス”がたまり、神経や筋肉の緊張が高まります。すると、痛みを調整する脳の機能が働かなくなり、頭痛が起こります。
姿勢の異常などが原因で生じる、筋肉へのストレスを“身体的なストレス”といい、これにより首や後頭部の筋肉が収縮して硬くなり頭痛が起こります。この種の緊張型頭痛は、昔はタイピストによくみられる頭痛でしたが、最近では、1日中コンピュータに向かう人に多く見られます。これはコンピュータに接する機会が多くなることによって生じるテクノストレスが主な原因です。テクノストレスは精神的なストレスも含みますが、ここで頭痛の原因となるのは、主に不自然な姿勢をずっと続けることによって起こる、筋肉へのストレスです。
テクノストレスがさらに強くなると、精神的なストレスも大きくなり、その影響で狭心症や胃潰瘍などになることもあります。ですから、頭痛はまだ初期の症状とはいえ、この段階でうまくストレスを発散し、テクノストレスによる症状を進行させないよう、注意する必要があります。
緊張型頭痛には、「肩がこる」「頚筋がこる」という随伴症状が非常に多くみられます。肩こりの随伴症状が頭痛であるともいえますが、頚や頭の回りを覆っている、幾重にも重なった筋肉が収縮して硬くなった結果、頭がグッと締めつけられる症状が出るのです。そのほかに、「目が疲れやすい、体がだるい、何もしないのに疲れる」などの症状も現れます。
また、特徴的な随伴症状として、「フワフワしためまい」があります。これは、頚や頭を支えている筋肉がストレスによって緊張し、頭の位置の情報を、正確に脳に伝える機能がうまく働かなくなるために起こります。
本来、体には、筋肉が収縮して硬くなるのを抑制する働きが備わっています。しかし、中には、その働きが十分に発揮できない体質の人がおり、そのような人が緊張型頭痛になりやすいようです。
緊張型頭痛はストレスが直接の原因なので、いかにストレスを上手にコントロールするかが、治療の第一歩となります。気晴らしをしたり、筋肉をほぐしたりして、精神的・身体的ストレスを除くことが大切なのです。
ストレスをコントロールするのに適当なものとして運動がありますが、のめり込んでしまうと、かえって新しいストレスがかかってしまうこともあります。運動は適度に、例えば、散歩や柔軟体操などの軽い運動のほうが緊張型頭痛には効果的です。
姿勢が原因で肩こりや頭痛がある場合は、筋肉が硬くならないように、長時間同じ姿勢でいないようにする、などの工夫が必要です。
精神的なストレスで誘発される頭痛に対しては、軽い抗うつ薬や抗不安薬が有効です。また、身体的なストレスによる頭痛に対しては、筋肉をほぐし、血液の循環をよくする筋弛暖薬、循環促進薬を一次的に使用します。市販の頭痛薬は、有効なときもありますが、のみ過ぎると頭痛をさらに慢性化させることにつながるので、注意が必要です。